10年ビジョン 教育DXにむけて
教育現場におけるDXの遅れ
多くの分野でDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進んでいますが、⽇本の教育現場ではGIGAスクール構想こそ浸透しているものの、いまだに従来型の指導が主流であり、DX化は⼤きく遅れています。単にツールの導⼊による教育のデジタル化だけでなく、「学び⽅の⾰新」を伴う教育DXが必要になります。ただ、課題が多いのも現状です。
教職員のITリテラシー不⾜
デジタルツールを導⼊しても、使いこなせなければ意味がない。
学習データの活⽤不⾜
個別最適な学習が求められるが、データ分析を活⽤した教育が⼗分に普及していない。
保護者との連携不⾜
⼦どもの学習状況を可視化し、保護者も積極的に関与できる仕組みが不⾜している。
デジタル技術による教育改⾰の可能性
教育DXは、単なるアナログ作業のデジタル化ではなく、「データを活⽤した、学びの最適化」を実現することが重要です。たとえば、以下のような取り組みが可能だと考えます。
学習データのリアルタイム分析
AIを活⽤し、⽣徒ごとの理解度・習熟度を把握し、最適な教材や指導法を教員に提⽰するとともに、学習者にも弱点を提⽰する。
デジタル採点と
フィードバックの迅速化
デジタル採点システムなどを活⽤し、従来の採点作業を⼤幅に削減。
教師の負担を減らし、⽣徒の学びに集中できる環境を提供する。
保護者とのデータ共有
学習状況をオンラインで可視化し、保護者がリアルタイムで⼦どもの学びを把握できる仕組みを整備する。
ソフトウエア・サイエンスの取り組み
ソフトウエア・サイエンスは、教育DXを推進するために「まなびの科学」のもと、未来のあるべき教育像を5つに分類し、さまざまな教育サービスに取り組みはじめています。
未来の教育像 01
「SOCIETY 5.0」時代に対応する学び
- プログラミング教育、学習の個別最適化
未来の教育像 02
アクティブ・ラーニング(主体的で対話的な深い学び)の推進
- 探究学習の⽀援
- 社会課題解決型授業の実施
未来の教育像 03
学びのSTREAM化と創造性の育成
- プログラミング体験授業の実施
未来の教育像 04
産学官連携・地域連携による実践的な学びの充実
- 社会課題解決型授業の実施
- 地域でのコミュニティスクールの実施
未来の教育像 05
グローバル⼈材と多様性への対応
- 海外⼈材によるさまざまなテーマでの講話
「まなびの科学」をつうじて得られる学際的視点と新しい発想⼒は、将来あらゆる分野で活かされ、社会や組織に柔軟に貢献しながらキャリアを築いていく、そんな⼦どもたちを育成できると考えています。
教育DXの成功には、技術だけでなく、教師、⽣徒、保護者、地域(企業など)が⼀体となって「新しい学び」を実現することが不可⽋です。ソフトウエア・サイエンスは、教育の未来を⽀えるパートナーとして、デジタル技術を活かした「教育の⾰新」を加速させていきます。